あらすじ

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 それから三週間後、全く見なかったリコが再びリコの前に姿を現した。  次は同じホームにいる。しかし目を合わせては他人のようにホームから出ていく。    その日を境に度々現れるようになる。段々と見る回数が増え、次第に彼女の機嫌は良くなっていく。その姿はリコ本人の目にしか映らない事に気付く。 「明日だよ」  二日続けて彼女を見た日、すれ違いざまにそう言った。  その日の夜は夢を見た。  朝飛び起きて急いで家を出ると、向かいのアパートの嫌味で有名なおばさんがゴミ置き場で頭を割って死んでいた。  リコの周りで増える事故。それはやがて明らかな殺人事件に変わる。  段々と自分に親しい人が死んでいるようにリコは思い、どうにか止めようとするが、続く事件に警察はリコに目を付ける。  沢山の恨みを買い、逃げるリコは廃れた事務所ビルへと追い込まれていく。
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