出逢い

7/28
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
教室へ入れば視線が突き刺さってくるが この際、溜め息が出てしまうのは仕方ないだろ? 自分の席を確認し、その場所へ座る 窓際の一番後ろ.....日当たりも良いし、最高な場所だろうよ つか.....そんなに女が珍しいか?..........ほんと馬鹿らしい 無遠慮に突き刺さる視線に、煩わしさと若干の苛立ちを抱えながら机に突っ伏す.....謂わゆる寝たふりであるのだが ー嗚呼.....めんどくせぇー 誰かが近寄る気配がするが 気づかないふりして寝たふり.....寝たふり ー私に関わるな、近寄るなー 心の中で呟くが.....諦めないらしい 近寄った気配の人物が、やはり声かけてきた ?「ねえ」 ーしつけぇ、消えろやー .....と、悪態つきつつ寝たふり続行するも ?「ねえ.....起きて」 ー知るかボケー 寝たふり継続 つか何気に、揺さぶり出したぞコイツ 『.....なに?』 声を低くし、殺気混じりでこたえるも 目の前のチワワ.....じゃなかった、童顔の男はにこにこ顔をして立っていた 『笑ってるだけか?.....邪魔だ消えろ』 再び、机に突っ伏し寝たふりを始める ?「ちょ.....起きてよ」 また、揺さぶられる 『.....あ?ふざけんな なんのようなんだ、さっさと要件言えや』 「ええっ?君って言葉づかい悪いね 俺、三木悠也っていうの それで.....君の名前は?」 『言葉づかいも名前も.....テメエに関係あるか? そんだけの為に起こされたのか、ふざけんなよ』 「ごめんごめん だって気になって.....つい、起こしちゃった」 『どうせ自己紹介させられんだろうが、鬱陶しいから近寄るな』 そのまま無視し、突っ伏し寝たふりをする 若干.....周りから苛立った空気やひそひそ声が聞こえ始めたが そんなもん、気づかぬふりで寝て過ごす ー初日でこれかよ.....嗚呼、めんどくせえー
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!