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それから数日後、王宮にセイエンが訪れた。すぐさまに王女の部屋へと通され、話をする事になった。
「あらまあ! 音楽院にこんなにきれいな人がいただなんて!」
「お褒めいただき光栄です。これからパーティー当日までの間、よろしくお願い致します」
セイエンを一目見て、歌を聞く前にエレオノールは気に入ったようだった。
「さすがはアモバンだわ。私の好みをちゃんとわかってくれてる」
そう言って、エレオノールはパーティー当日に披露する歌を選んでいる最中、ずっと上機嫌だ。セイエンも、ここで王宮との繋がりをしっかり作らねばと、そんな事を思った。
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