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第六章 アルミのパリュール
デュークがエレオノールから注文を受けて暫く。なんとか期限内にジュエリーを作り上げることが出来た。今回作ったのは、ティアラ、イヤリング、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、指輪のパリュールだ。
ここ連日神経を使った作業を続けていたので疲労困憊だけれども、出来上がっても届けなくては意味が無い。取り敢えず寝るのは王宮へ向かう馬車の中でにしようと、出かける準備をして身嗜みを整えはじめた。
道中ほとんど馬車の中で眠っていたら、いつの間にやら首都に辿り着いていた。座ったまま揺られて寝ていたので、全然眠った気がしないが、一刻も早く王女にパリュールを渡さないといけない。馬車が王宮に着くなり、寝ぼけ眼を擦りながら王女の元へ向かう。
使用人に案内され、王女の部屋に通される。そこでパリュールの入った箱を開け、ベルベットの中に埋もれるジュエリーを見せると、エレオノールは感嘆の声を上げた。
「すばらしいわ! どんな金属なのかと思ったら、銀に比べて繊細に光るじゃないの。よく光るこの透明な石をよく引き立ててるわね」
「お褒めいただき光栄です」
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