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カミーユの提示に王女は満足げに頷き、続けてこう言った。
「ところで、あなたを私専属の仕立て屋にしたいのだけれど、どうかしら?」
当然、カミーユがこの話を受けると思っているのだろう。上機嫌な顔をしているけれども、カミーユの返答はこうだった。
「……申し訳ありません。僕は両親が眠っているあの街を離れたくないのです。
ですから、専属のお話はありがたいのですが、辞退させていただきます」
それが気に入らなかったのだろう、王女の顔が真っ赤に染まり、荒々しい口調でこう吐き出した。
「わかったわ。それなら今すぐに出て行きなさい。約束だから報酬は渡すけれど、もう顔を見せないで!」
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