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目の前に建っている家は、敷地が1000坪以上はあり、家も200坪は有りそうな立派なお屋敷だ。我が家の4LDKの小さな家が何個も入ってしまいそうだ。
「行けば分かります」
そう言って星野はやっと握っていた手を離した。
「この家に一晩泊まって、明日待ち合わせしましょう。この道を100m程行った所に公園があります。そこで明日の朝9時に待ち合わせしましょう」
2人が立っている道路の右側の方を指差しながら星野は言った。
その時、裸の幼い子供が道路の方に走って来た。そして、その子は優子を見るなり満面の笑みで
「あっ、バアバだ!」
と言って走って来た。そして優子に抱きついた。
「エッ、???(;゚Д゚)??」
ばあばって何?
私には孫なんかいないのに…。この子のお婆さんと似てるのかしら???
優子が困ったわと思っていると、20代半ば位の女性が家から出て来て言った。
「お母さん、麻衣(まい)がお風呂を嫌がって逃げて困っているの。お母さん何とかしてくれない?」
優子は頭の中が真っ白になってしまった。
「ええっ、どういうことなの?」
優子はとっさに星野を見た。
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