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シュヴェヒャート空港に降り立った僕は、すっかり精気を抜かれていた。
隣に座っていた、こいつのせいだ……
「いやぁ、行きのフライトはモルテッソーニと一緒だったからめちゃめちゃ長く感じたけど、帰りはなんかあっという間だったよね。
モルテッソーニは一人ビジネスクラス乗っちゃったけど、僕はエコノミーで全然構わないしさ。寧ろ、色々命令されなくていいから気楽だったなぁ」
ザッカリーのマシンガントークは、飛行機に乗っている間中もずっと続いた。
隣に座っているだけで、頭痛がしてきた。
このお喋りは、いつになったら止むのだろう。
早く、部屋でひとりになりたい……
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