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バレンタイン爆発しろ。
まな板に横たわる固いチョコレートを包丁で刻みながら心で呟く。
私は元々、バレンタインには興味が無いたちだった。なので、去年特に何も用意せずバレンタインを迎えると、なんと言うことでしょう! 私以外の女子部員全員がチョコレートを用意して居るではありませんか!
みんな全員分友チョコを用意していて、何も持って行っていなかった私は空気が読めない変人扱いされたのだ。
私は写真部を続けたい。だから、空気を読んで軋轢を生まないようにしなければならない。故に今チョコを刻む。クッソおいしい手作りチョコで見返してやる。
そして当日。みんなに配ると口々に言われた。
「すごくおいしい!」
訂正。ごめん、大好き!
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