2.中学生

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桃太郎side カチャカチャ 静かな部屋にはタイピングの音がよく響く。 そろそろ疲れたな、と飲み物を飲むついでに 時計をチラッと覗くとその針は昼の1時を指していた。 「…そろそろか?」 ガチャン そう呟いたと同時に部屋のドアが勢いよくあいた。 と、同時に二人の少年がズカズカと入ってきた。 「よ~っす!もも、お前まーたこんな暗い部屋に引きこもりやがって」 そういった金髪の学ランの美少年は手に持っていた白いコンビニ袋をガサガサと探り始め、 「ほい!!ももがだぁーい好きなグミだよ~、買ってきてやったんだから感謝しろよな?」 と、それを俺に差し出した。 「いや、うっぜえよ!毎日毎日ひとんち荒らしに気やがって!でもグミはもらう!」 俺がそういうとそいつ、木村梨夏は満足げに笑った。 「今日、おばさんは?」 「仕事だろ」 こっちの背の高い真面目そうなやつは蛯名清丸。 そしてぼりぼりとボテチを頬張り、隣であぐらをかいたリカは いつものようにこう言う。 「もも、きよ、今日は何して遊ぶ!?」 中学校に慣れたからって 調子のって金髪にしてんじゃねーよ、ばーか。 桃太郎side終わり
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