第8章

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第8章

突然の侵入者。 まさに招かれざる客。 「いいから出てけよ!」 「失せろボケ!」 せっかくの盛り上がりに水を差された連中は 口々に罵って声を荒げた。 「でも……」 テヨンは俯いてもじもじするだけで その場を動こうとしない。 「まあ待て――こうなった以上このまま帰すわけにはいかん」 よからぬ現場を見られた谷だけは 殺気立った固い声でそう言い放った。 「このままって……」 僕のせいでテヨンに危害が及ぶ。 僕は心底後悔した。 「口利けないようになるまで痛めつけてやれ」 もう十分遅いけど――。
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