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「てめぇっ……!」
倒れた仲間を見やるや
息巻いた連中は次から次へとテヨンに飛び掛かった。
しかしカン・テヨンの動きは
武道の心得がない僕が見ても
素人のそれとは全く違っていた。
「野郎っ……!」
約束通り両手を使うことなく
華麗な足技だけで
「ぐぁっ……!」
一人また一人と
テヨンは悪童たちを軽々マットに沈めてゆく。
クム――そうだ夢。
まるで夢を見ているようだった。
最後の一人に
舞いのような回し蹴りをくらわすと。
息を切らすこともなく
テヨンは悠々とこちらへ近づいてきた。
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