第8章

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「カジャ」 韓国語で行くぞと言って テヨンは僕に手を差し出した。 「あ……ああ」 彼が現れてから 時間にしてほんの数分の出来事だった。 「……こっ、このままで済むと思ってるのか!」 一瞬にしてすべてを台無しにされた谷は 未練たらしく僕の腕を引きながら怒声を上げた。 テヨンは怯まなかった。 怯むどころか 「どうしたら事が穏便に済むか――あんたが一番良く分かってるだろ?」 逆に脅しをかけるような口ぶりで 谷の前に立ち塞がって言った。 「あんたに食い物にされた連中、俺はいっぱい知ってる」 「なんだと?」 「上にばらされたくなきゃ今後一切――こいつには手出すな」
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