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そう言われ胸に抱かれた今でさえ
まだ信じられない。
「正直……そんなに……大事にされてるとは思ってなかったっていうか……」
「え?」
僕の呟きがむしろ意外だったように
「ちょっと待って」
両肩を掴んでテヨンは僕の顔を覗き込んできた。
「いや、俺けっこう頑張ってたよね?」
「え?」
今度は僕が驚く番だ。
「でもそれは……」
商売だからだろ。
僕の心の声が聞こえたみたいに
「何が気に入らないんだよ?」
テヨンは強気な目で僕を睨む。
「はっきり言えよ。何が気に入らなくてあんな馬鹿な真似すんのか」
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