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バスを下りるとテヨンは家のすぐ傍にある
スーパーと呼ぶにはこじんまりした韓国食材店に向かった。
「あそこで買い物を」
「テヨナ!」
店の小母さんはテヨンの姿を見るや
満面の笑みでナムルやキムチや
それこそ店にあるあれもこれも持たせようとする。
2人は韓国語で親しげに会話して
会計の時だけ少し離れて立っていた僕を呼んだ。
「韓国だと年上が奢るのが当然だから」
「もう慣れた」
財布を出しながら僕は肩をすくめて笑う。
「それに今日はもちろん奢らなくちゃ」
言いながら僕は分厚い肉の塊を指した。
「それも頂戴」
「そんなに?」
テヨンは目を丸くする。
「ワンジョンぺゴパ、なんでしょ?」
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