第8章

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大きな袋を抱えて店を出ると テヨンは僕の肩に腕を回して不意に頬に口づけた。 「何……そんなに肉が嬉しいの?」 「まあね」 吐く息が白い。 もう一度頬に近づく唇を 僕は首を傾け今度は己の唇で受け止めた。 「……明日からどうしよう」 柔らかな唇は忘れていた不安を誘う。 「大丈夫。思っているより悪くなることって少ない」 だけど忘れさせるのも上手だ。 「美味い物食って、熱いシャワーを浴びて、よく寝るんだよ」 立ち止まると道の真ん中で 徐々に口づけを深めてテヨンは囁く。 「俺と一緒に――」
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