第8章

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「なんだよ?」 「あ、いや……」 思わずぼんやり見惚れていると テヨンが照れくさそうに笑う。 「食べろよ」 言われて 無心で箸を動かし続けるも束の間。 「あのさ」 「え……?」 「なんでそんな見んの?」 再び呆れたように注意を受ける。 「僕……そんな見てた?」 「うん」 テヨンは箸先を咥えて頷く。 「それは……多分……」 僕は目を逸らして俯いた。 「自分で思ってるより……ずっとおまえに夢中なんだ」 声がひどく掠れて気まずい。 それでも 「僕……多分今……馬鹿みたいにおまえの事好きだ」 告白せずにはいられなかった。
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