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沈黙――。
「もちろん、良くない事だって分かってるよ?だって生徒と教師だし、それにおまえは仕事で僕に会ってて……だから……」
純粋な恋とは言い難い
障害だらけの片思い――。
「ごめん。困らせる気はないんだ……食べよ」
食事中だというのに
テヨンは一文字に口を結んでしまった。
代わりに今度は僕が
大口開けて手当たり次第掻っ込んだ。
「俺も――あんたが好きだよ」
唐突にテヨンが言った。
「へ……?」
同時にテーブルを挟んだ向かいの席から
長い手が伸びてきて
「切ったの?」
僕の前髪にさらりと触れる。
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