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「……切った」
茶碗と箸を置いて僕は頷いた。
「俺が言ったから?」
含み笑いで囁く。
その声に――今度は無言で頷いた。
視線の先。
前回どっぷりと犯されたベッドが
否が応にも目に飛び込んでくる。
テヨンも気づいているはずだ。
「ピアスを開けろと言ったら?」
「……うん」
「それじゃ、韓国のアイドルみたいに髪を真っ赤に染めろって言ったら?」
「……するかもしれない」
むしろ今となっては
何でも思い通りになると
思われたかった。
「お前に好かれるなら――」
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