第8章

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「バカだな」 「……知ってる」 愚かな恋愛至上主義と人は言うだろう。 「言っただろ?今の僕は……バカみたいにおまえが好きだって」 だけど今は この男に支配されたくてたまらない。 「言ったね」 テヨンはテーブル越しに 僕の頭をポンポンと馴れた手つきで撫でる。 「……愛して」 テーブルを挟んだわずかな距離も 今の僕には我慢できなかった。 「愛してよ……」 女々しい声で懇願し 浮足立ってモジモジする。 「今?」 テヨンはその様子を楽しんでいるようだった。
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