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「バカだな」
「……知ってる」
愚かな恋愛至上主義と人は言うだろう。
「言っただろ?今の僕は……バカみたいにおまえが好きだって」
だけど今は
この男に支配されたくてたまらない。
「言ったね」
テヨンはテーブル越しに
僕の頭をポンポンと馴れた手つきで撫でる。
「……愛して」
テーブルを挟んだわずかな距離も
今の僕には我慢できなかった。
「愛してよ……」
女々しい声で懇願し
浮足立ってモジモジする。
「今?」
テヨンはその様子を楽しんでいるようだった。
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