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「優奈、何、想像してんの。
そう言えば、最初に兄貴の店連れてった時も、乱交がどうとかって……。
ホンット、お前の頭の中、覗いてみたいよ」
達己はすごく楽しそうに笑うから、
私は頬を膨らませた。
「だって。
記念すべきなんて言うから……。
例えば？」
「うーん。そうだな。
優奈の理想のシチュエーションとかないの？」
「え？」
いきなり振られ、頭の中で花が咲く。
海辺？海岸？
海の見える教会で式を挙げて、
そのまま海の見えるお部屋で……。
って、これじゃイタリアでしてきたことのまんまだ。
あれが、私の理想のシチュエーションだったとしたら、
なんであの日あの時あの場所で、
生理になんてなっちゃったんだろう。
それ以外だとしたら、
やっぱりこんな狭いシングルベッドじゃなくて、
広いダブルベッドがいいかなぁ。
でもそれだけのためにホテルに泊まるとか、
もったいない気もするし。
あ、テーマパークの花火を見ながら……とか
どうかな……。
そういえば、日本で普通のデートを、達己としたことないし、
とりあえず、テーマパークに行ってみたいとか、
そんなんじゃ、ダメかな。
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