みんなでつくるドラマ脚本プロジェクト応募作品「パンデミア“０”（ゼロ）」

パンデミア“０”（ゼロ）

屋外階段の踊り場で目覚める男。
隣では赤ん坊が泣き、眼下ではゾンビが群れていた。
踊り場から建物へ入るためのドアは内側からロックされて開かない。
男は状況が掴めない。記憶もない。
やがてゾンビが男に気づき階段を登りだす。
男は反射的にゾンビ達と死闘を繰り広げる。
彼らは頭部が弱点らしく、潰したり切断したりして倒していく。
最中、踊り場のドアがおもむろに開き、中から意識不明の女が放り出され、ドアは一瞬でロックされる。
女は意識を取り戻すも記憶がないようだ。
そのうち赤ん坊が痙攣した後ゾンビと化し、２人を襲う。
やむなく赤ん坊を殺す２人。絶望的な無力感に苛まれる?。
やがて女も痙攣し始める。
最悪の状況…。
現状打破のため男は奇策を実行に移す。
ゾンビを滅多斬りにし、その腐肉や皮を自分と女に被せ、あたかもゾンビのように扮すると、うまくゾンビの群れに紛れられる。
すると、それまで小型カメラで監視していた、ドアの内側の一人が、２人を見失ったため、ドアを開ける。
その瞬間を狙って男と女はドアの中へ侵入を果たす。
男は、中にいた４人のうちの１人を人質にとり、状況の説明を求める。
リーダーらしき人物（医師）が説明する。
?地球上では、新種のウィルスによるパンデミックが発生し、あらゆる動物が凶暴化。
　この建物に集まったのは、生き残った数少ない人類だった。
　しかし、感染の疑いが晴れないため互いを見張り、１ヶ月が経った。
　食料も尽き、新天地を求めて、屋上からヘリで脱出をしようとする中、定員４名を巡り争いが始まり、互いに嘘をつき、他者を感染者に仕立て上げようとした。医師が仲裁に入り全員に忘却剤を投与、平等＝ゼロの状態に戻したのだった?
そのうち、２人がゾンビ化。残る医師、男、女、操縦士の４名でヘリに乗り込む。
間もなく医師、操縦士がゾンビ化。
男は乱闘の末、２人を倒すが、ヘリは緑の地へ墜落。
男は、女に口づけするが、女の体は既に腐り始めていた…。