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「……邪魔者も消えたし、ゲームを始める前に自己紹介といこうか。君たちはこれから一蓮托生、互いの事は知っておくべきだと思うんだ」
エル以外、皆気分が優れないようで顔面蒼白だった。
そんな異様な状況の中で、自己紹介は始まることになった。
「じゃあ、そこの黒髪の彼女から」
エルに指名されたのは、あの気の強そうな黒髪の女。
「……牧島。クラスは3組、部活は陸上……やってる」
牧島は不機嫌そうに、不愛想な自己紹介を終えた。
「あ、牧島さんって陸上ですごいんだよね。全国大会常連のエースだってクラスで聞いたことあるよ!」
「……どーも」
真名が必死にフォローしていたが、牧島の態度は変わらなかった。
「じゃあ、次は隣の眼鏡の子」
次は、眼鏡をかけた気の弱そうな女。
「は、はい。赤城……っていいます。部活はやってなくて、図書委員会です。牧島さんみたいに、全然特別な才能とかは無くて……」
「才能って……なにその言い方。あたしの努力も苦労もなにもかも、その一言で片づけるつもり?」
牧島がキッと赤城を睨んだ。
元々不機嫌そうだったが、さらに表情が曇った。
「えっ、ごめん……そんなつもりじゃ」
「それに、そのオドオドした態度。あたしたちこれから死ぬかもしれないんだよ? 足引っ張られても困るんだけど」
「えっ……その、ごめん……なさいっ」
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