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牧島の言葉は止まらなかった。
その一方的な追い込みに耐えられず、赤城は腹を抑えながらゆっくり膝を地面についた。
「ちょっと、大丈夫赤城さん?!」
「平気……です。昔からお腹弱くて……」
真名が駆け寄るが、すぐに赤城は立ち上がった。
しかし足元はフラフラだ。
「じゃあ、次は最年長の彼女」
エルが真名を指差す。
「最年長……そうだけど……」
真名が少しムッとして全員の方を向く。
「あたしは3年の清水 真名って言います。今は部活引退して、受験勉強に専念してる感じかな。あ、あとそこの……金子 修とは幼馴染で」
真名の目は僕の方を向いた。
「っち……余計なことをベラベラと」
こんな時にまで、イラつく奴だ。
「じゃあ、最後にそこの彼」
エルの指は僕に向けられた。
仕方なく僕は全員の方に向き直す。
「……金子 修」
「……え、終わり?」
エルが驚いたような、動揺したような間抜けな声を上げる。
「っふ……君が現実で何でいじめられてるか、分かった気がする」
エルは僕を嘲笑するかのように吹き出す。
もちろん不快だったが、まさかこいつに盾を突くわけにもいかない。
「まぁいい。これで準備は整ったね。それじゃあ早速1番の牧島さんから始めようか!」
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