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「な……なんだこれ! なんなんだよ!」
僕は視界を奪われたことに激しく動揺し、部屋の中を走り回り、転げ回った。
しかし、視界は闇に呑まれたままだった。
『心配しないで。君は死ぬか、忘れるかのどちらかを選択すればいい』
闇の中、最後に僕が聞いたのはその一言だった。
その一言を聞いた後、僕の意識は失われた。
ひんやりとした冷気を肌に感じ、目を覚ます。
辺りを見渡した時、視界に入ったのは一面の白色だった。
目を凝らしてみると、壁と天井がある事が確認できた。一応は部屋になっているようだ。
しかし、どこにも入り口や出口……窓もない。外界と接する者がこの部屋には無かった。
それは、この部屋が監禁するためだけに作られたものであることを意味していた。
「どこだよ、ここ!」
こんな場所に閉じ込められて、落ち着いていられるわけがない。
僕は手あたり次第、壁に蹴りを入れて暴れる。
「おい!」
「修ちゃん! なんでここに……」
僕が壁に蹴りを入れている時、隣で聞き覚えのある声がした。
振り向くと、そこには幼馴染の真名が不安そうな表情で立っていた。
「真名……お前、何だよこれ!?」
「や、やめて修ちゃん……あたしもいきなり連れてこられて……分からない」
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