第一章 催眠術探偵登場

5/36
141人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
「まだ、話を続けていいですか?」  待子は、甘いもの好きでなんとなく憎めないこの男に興味が出てきたので、話を聞くことにした。 「どうぞ」 「僕がこの店に来たのには、理由があります」 「理由? それは、何ですか?」 「あなたに、いろいろと聞きたいことがあるからです」 「私に? えっと、どこかでお会いしたことがありましたか?」 「いえ、ありません。今日が初対面です」 「そうですよね……。だって、私は……」  待子は、ここで言葉を濁した。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!