第六章 一騎打ち

9/20
前へ
/214ページ
次へ
――徳守豪臥。21才。関東啓愛大学3年生。ただし、さぼり気味。自宅住所、XX町一丁目32の5。父母弟妹と同居中。バイトは、夜の警備員をたまにやっている。――  以前、豪臥に面と向かって言った内容はここまでだ。  豪臥に襲われた後、さらに詳しく調べて新たな情報が追加されている。 ――実の両親は離婚しており、今の家族は母と、再婚相手である義父とその連れ子。  事件時は『清水豪臥』だったが、母親に引き取られたことで名字が母の旧姓の『土屋』に変わる。  その後、母親の再婚によって義父の名字である『徳守』になった。    ここからが、過去の重要な情報である。  性格は落ち着きがなく、小学校高学年から生活が荒れていき、たびたび非行問題を起こしてきた。  中学2年生の時に、級友をナイフで刺すという傷害事件を起こして少年院に入れられる。  初犯で少年院までいれられるということは、普段の素行の悪さが影響したものと思われる。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

142人が本棚に入れています
本棚に追加