バレンタイン

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昨日から仕込みはバッチリだ。彼は甘いのがそんなに好きではないので、少しビターなチョコを作ってみた。 さぁ、これから学校に行くとするか。 「おはよう、愛!」 友達の渚だ。彼女も好きな人にチョコをあげるらしい。 「凜太郎にチョコあげるんでしょ?頑張ってね。」 凜太郎は、私の好きな人。今日、告白する相手だ。凜太郎はとてもモテるため、他の女子も凜太郎にチョコをあげる気だろう。 「凜太郎がビターなチョコのほうが好きってのを知ってるのは、愛だけだと思うよ。私は、愛だけにしか教えてないし。」 渚は凜太郎の幼なじみ。だから凜太郎の好きなチョコも教えてもらったのだ。 「凜太郎、愛のこと気になるっていってたよ。私が本人から聞き出したんだから間違いないよ。」 渚には本当に感謝している。 渚がいなければ、今日告白する決心だってついていなかったかもしれない。 渚が教室に入った。続けて私も入る。 さぁ、バレンタイン戦争の始まりだ。
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