チョコレート売りの少女

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 私は息を呑んでから、チョコレートをがっつき始めた。2つ3つ……チョコレートを食べていった。すると、急に眠気が襲ってきた。私は眠気に身を任せて瞼を閉じた…… ☆☆☆  目を閉じてから再び視界が明るくなる。あれ?ここどこだろう?首を動かし視界を安定させる。ここは会社のオフィス?私以外にも多くの人がいて働いている。すると、会話が聞こえてきた。 「今日、何の日か知ってる?」  中年の男性がそういうと、椅子に座ってパソコンに向かっている女性はキーボードを打つ手を止めた。 「確かバレンタインでしたよね。生憎ですが部長、チョコレートは準備してませんよ」 「大丈夫だよ!僕が用意したから!はい、これチョコレート。じゃあ、来週食事行こうね!じゃあね~」  男性は私が売っていたチョコレートを女性に置いて去ってしまった。これって、セクハラで良いんだよね?もしくは女性に断る権利を使わせない嫌がらせかな?どっちにしろバレンタインのチョコレートによって引き起こされた悲劇であるのは変わらないっか……
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