1人が本棚に入れています
本棚に追加
「わわ!!」
突然身体が反転し、何かに包まれるような感覚は既に消えた。
手に感じるザラザラとした土のようなものを撫でると、安堵の溜息と胃に溜まっていたモノを吐き出していた。
「…う、うぅ…」
私の身に何が起きているのか。
何故私は助かったのか。
理解できるものなんて一つもなく、また吐き出した。
ただ言えるのは、私が住んでいた世界とは違う。
日常では起こりえない出来事。
夢だと願っても、この吐き出した物はツンの強烈な臭いを発し、本物だと主張していた。
最初のコメントを投稿しよう!