プロローグ

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「わわ!!」 突然身体が反転し、何かに包まれるような感覚は既に消えた。 手に感じるザラザラとした土のようなものを撫でると、安堵の溜息と胃に溜まっていたモノを吐き出していた。 「…う、うぅ…」 私の身に何が起きているのか。 何故私は助かったのか。 理解できるものなんて一つもなく、また吐き出した。 ただ言えるのは、私が住んでいた世界とは違う。 日常では起こりえない出来事。 夢だと願っても、この吐き出した物はツンの強烈な臭いを発し、本物だと主張していた。
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