プロローグ

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「だ、だいっじょうぶです!!助けていただき、ありがとうございます」 「いえいえ。遠目から見てかなりヤバそうだったからね。ごめんね、魔法の修行中だったでしょ?」 魔法の修行中?どういうこと?と聴く前に青年は驚いた顔をした。 「あれ?君ってアマデーウス人じゃないの?てっきり飛行練習でもしているのかと」 「アマデーウス人…?」 「君の髪は亜麻色だし、その瞳だって天色だし、その服はこっちでは中々見ないし」 そうか…アマデーウス人は、アマ色を持つ人の事を指すのね。 きっとそのアマデーウス人は飛ぶことが当たり前の種族。 だとしても、私はアマデーウス人ではない。 日本生まれの日本育ちの日本人、のハズ。 はっきりと日本人と言えないのは、私自身、親の存在を知らない捨て子だからである。 でも、この容姿は好都合かもしれない。
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