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主人公設定:私は、「平野綾(ひらのあや)。」髪の毛は肩甲骨当たりまで伸びているが、横たわった状態のときは、髪留め一つしていない。両耳にはピアスの穴が2つずつあるが、ピアスなどの装飾も付けていなかった。室内用のフワフワとした生地のスリッパを履いており、足にはマニュキアは付いていなかった。女性っぽさを感じさせる一面があるが、ふくろはぎや、肩周りにはしっかりと筋肉がついており、女性スイマーのような体つきである。記憶を取り戻すと、実は女性探偵であることが分かる。極度な高所恐怖症であるという弱い部分も持ち合わせており、ITは苦手で、直感的に行動する性格。顔には少しニキビがあり、普段の不規則な探偵業が影響している。
あらすじ:「目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。」暗闇の夜空にフワフワと雪が舞っていた。強風に煽られて屋根をすり抜ける雪が当たって、とても寒い。私は男物のヘビメタTシャツとジーパンを履いていた。ところで、私は誰?ここはどこ?何も思い出せない。分かっていることは、赤い下着と、指に赤いマニュキアを付けた女で、頭に小さなタンコブが出来ている。19階という扉が半開きだったので、取り敢えず寒さを凌ぐために入った。すると、ガチャっと扉が閉まって、二度と外に出られなくなった。エレベーターはどれも点検中と札が付けられており、使えそうにない。1902という部屋番号だけ、また扉が半開きになっていた。恐る恐る覗き込むと、40代の男性がこちらを直視していた。その男性は、「僕は君のすべてを知っている。」と言ってきた。この人に強姦されたのかもしれないと思い、部屋に踏み込めずにいた私に「僕はここを出るため方法を知っている唯一の者だ。君には僕が必要だ。」と言って部屋へ入るように手招いた。記憶を失った私は、怪しい男性「僕」との会話を通じて、謎を解明していく。実は私は、この「僕」の不倫を暴くために雇われた女性探偵だった。しかし、証拠の品を持っていなかったことに気が付いた「僕」は、記憶を失った私に、証拠の在処だけを聞き出そうと、色々と嘘をつき、罠をしかける。果たして無事にこの場所から脱出できるのだろうか、またこの「僕」の不倫相手はいったい誰なのだろう。極限な状況の中で繰り広げられる心理戦の物語である。
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