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切り落とされた男の首が地面に着く寸前に、レイスはサッカーボールかのように蹴り上げ、また別の男の顔面へ向かっていく。
男は片手で首を受け止めて見せたが、その瞬間に生首と手を貫いた透明な刀身。
剣は瞬きする程の一瞬で男の口を突き抜け、後頭部まで一気に貫通させる。
透明な剣に貫かれたまま時を止めた亡骸をレイスは強く蹴り飛ばせば、後ろにいた手下が巻き込まれて死体の下敷きとなった。
間髪入れずにその上に飛び乗ったレイスは躊躇い無く被さった死体ごと剣を突き刺した。
「ぎゃあああっ!」
「貴様ァっ!」
「死ねぇっ!」
レイスが一瞬動きを止めた瞬間を見逃さず、今度は二人の男が同時に襲いかかる。
レイスは突き刺した剣を手放し振り返る。
同時に襲いかかる二本の刃。
だがその刃はレイスに到達する寸前、まるで見えない壁に阻まれたかのようにピタッと止まった。
「っ!!」
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