まさかの事態

15/20
前へ
/20ページ
次へ
いくら気持ちを伝える事なくフラれてショックだったとはいえ、 しかも相手の想い人が親友だったショックもあったとはいえ、 徐々にショックが和らいで来ると、 今度はだんだんと気まずさが増してきた。 同居している事も大きい。 だが、大きく開いてしまった溝をどう埋めていいか、私は分からないでいた。 あの一騒動の後、 学祭の合間をぬってジョニーと勝司君は私を気にしてくれて励ましてくれた。 けれども、私の気分は晴れない。 モヤモヤした気持ちを抱えたまま、学祭最終日を終えた。 皆で片付け作業に入った。 その後は皆で打上げだが、私はあまり行く気分にはなれなかった。 それは、フラれた相手がいるからか、気まずくなった親友がいるからかは、 私には分かりかねた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加