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「今年の海斗のチョコの量やばっ!ってか、デカイの多すぎない!?」
「これ人の身長くらいあるじゃん………え、この中身全部チョコなの?」
「え!?この箱丸々全部チョコなってんの!?」
KISSDが所属する事務所、バレンタインの為にと特別に借りた巨大なトランクルームでメンバーはそれぞれ絶句していた。
なかでも、驚いたのは海斗に贈られたチョコだった。
量もさることながら、海斗のチョコは何故か人の身長ほどある巨大なチョコがズラリと並んでいたのだ。
「で、海斗どうするの?食べんの?」
「いや、今年も遠慮しとく
俺、基本的にファンから貰ったチョコって既製品でも食べないようにしてるから」
「そういえば昔、既製品で貰ったバレンタインチョコ食べたらカプセルに入った髪の毛がチョコの中から出てきてとんでもない目にあったもんなー」
「今思い出しても気持ち悪い………なあ、このあとラーメン食いに行こうぜ
甘い匂い嗅いでたらしょっぱいの食べたくなってきた」
「さんせーい!あ、マネージャーこの大量のチョコどうするの?」
メンバーの一人の問いに、チョコの数を数えていたマネージャーが眼鏡をあげながら質問に答えた。
「このチョコは誰が何個貰ったか数を数えてから、コンテナごと処分することになってるんですよ
特に手作りの場合は何が入っているか分かりませんからねぇ………ちなみに気になるのがあったら持って帰ってもいいですよ?」
「うーん、いらない!あ、海斗ー俺塩ラーメン唐揚げ付きがいい!」
笑いながらコンテナを後にするメンバー達、最後にマネージャーがコンテナを出てコンテナの扉を閉めれば既に来ていた業者がコンテナを特殊な車両を使って次々運び出していく。
その日、とある処理場でやけに甘い香りのする煙が上がったとか………。
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