眩しいキミに、近づきたくて。

5/5
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「やったぁ! 当たりだ!」 白いドレスを着た陶器の人形をつまんで嬉しそうに笑ったさくちゃんが、眩しい。すごく。 「今日一日、サクが王様だぁ!」 「違うよ。さくちゃんはお姫様でしょ? ——僕の」 「え?」 花嫁人形を握りしめたさくちゃんがアワアワと口を開け閉めするから、その唇についたクリームを指で取ってニッコリ笑ってみせた。 皆の人気者に戻る前に、今日一日だけでいいから、僕のお姫様になってね? ―END―
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!