眩しいキミに、近づきたくて。

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「ねぇ、さくちゃん。ママがケーキ焼いてくれたの。一緒に食べよ?」 「あ? ケーキ? お前、今日誕生日だっけ?」 「ううん。あのね、誕生日じゃないけど、今日はケーキを食べてお祝いする日なんだって」 「ふーん。よくわかんないけど、いいよ。今から行く」 窓越しに話してたさくちゃんの影が、ミントグリーンのカーテンの向こうに消えた。おうちの人に何かを叫んでる大きな声とともに。
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