伊藤チョコ子の場合

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「黒糖さん、あなた去年明治加賀麻君に手作りチョコ渡した?」 「えぇ、黒糖をふんだんに使ったガーナチョコレートをね。」 「おのれちょこざいな! あぁ、何でも無いわ。 ありがとう。」 「えっ、何今の?? 質問終わり? まぁ殴り合いに発展しなくて助かりましたけれども、もっと具体的に訊かないの?」 「黒糖我愛奈(こくとう があな)。彼女は白。明治君は甘ったるいのは好きじゃないって言ってた!」 「まぁ、伊藤さん探偵っぽいわ!」 「言ってた気がする!」 「信憑性がガクンと下がった!」 「次の生徒カモン!」 「嘉藤所子羅(かとう しょこら)…」 「名前被り来た!」 「お前ら、アタシを呼んだからには解ってんだろうなぁ?チョコ、チョコよこせコラ」 「嘉藤さんは120キロ強の重量級フードファイターよ!お菓子も作るけど、それ以上に食べる量の方が多いから持て余したカロリーを日夜フードファイトで燃焼しているの。」 「いや、どう考えても太る一方でしょ!?」 「チョコケーキ持ってこい!カカオ、カカオマス!!」 「要求が膨れ上がってる!」 「嘉藤さんは多分白ね。」
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