伊藤チョコ子の場合

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「次の生徒カモン!」 「鶏煮谷莉央(とりにたに りお)と申します。貿易会社の社長令嬢をしていますわ。」 「はぁどうも。御嬢様口調が被るから福岡S6号さんは喋らないでね。」 「何て事なの!?」 「あなた達、チョコレート探偵なんですって?面白いわね。私、海外から希少なカカオを取り寄せているの。お近づきに一つあげるわ。」 「わ!凄い美味しい!豆の種類はトリニタリオね!福岡さんも食わず嫌いせずに食べてみて!死ぬ程美味しいわよ!」 「いや、冗談抜きで死んじゃうから私はパスで。」 「ふふ、食べたら良いじゃない。全ては取るに足りない事よ。」 「さっすが鶏煮谷莉央さん、達観しているわ!」 「私の命を取るに足りないとか言わないで!!」 「何時まで食っちゃべってんだクソアマがぁ。 お前ら始業式終わったんだから帰れよ!」 「は、一文字君!」 「ガールズトークに花が咲いてしまったの、もう帰るわね。」 「ちっ、何でこんな日に俺が日直やらなきゃなんねーんだクソが! お前らそんなにチョコが食べたきゃクソ女らしくてめぇでひり出したブラックチョコレートでも食ってろよ!」 「うわ、最低!」 「毒舌系男の子!」 「ガドーージョゴラー!!」 「はっ、嘉藤さんが空腹で暴れ始めたわ!」 「大丈夫、作戦参謀の伊藤とサンボマスターの福岡さんが居ればこんなデブを葬るのは訳無いわ!」 「取るに足りない、って訳ね!」 「お前ら全員死ねや。」
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