異世界

2/5
前へ
/252ページ
次へ
生活に必要な電気やガス、水道などは魔法石という不思議な石で賄っていて、機器という機器には必ず取り付けられていた。 原理は分からないが、それのおかげで元いた世界と変わらぬ生活が出来ているという訳だが、移動手段については発展が進んでおらず、未だ馬車を活用している。 また、通信機器などもない為、この辺は元いた世界を知っている俺からすれば不便だと思う所である。 そして俺の事だが、俺の家は、特別貧乏でもなく、其れなりの暮らしができる商人夫婦、ホーエンツ家の三男として育ったのだが‥。 長男クライス。5つ上。 超絶爽やかイケメンで、とても頭が良く、いつもニコニコしている。 それに兄弟思いの良い兄貴の見本みたいな存在だ。 次男カルマは3つ上。 クライスとは違い、男!!って感じの濃い男前だ。 カルマも兄弟思いだが、なかなか短気で、良く街で騒動を起こす我が家の問題児でもある。 因みに俺達の両親なのだが、容姿はごく普通である。 要するに、親の良い所ばかりを受け継いだ超絶男前3人兄弟なのだ。 それに加え、この世界では10の歳になると学校に五年間行くことを義務づけられている。 そこで学年トップを飾るのは他でもなく、今年俺と入れ違いで卒業する我が兄クライス兄さんなのだ。     
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2010人が本棚に入れています
本棚に追加