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そしてナンバー2の実力を持っていたカルマ兄さんは今年から学年トップの実力者という事となる。
それ故、我がホーエンツ家は中々有名なのである。
俺はというと、転生したにも関わらず、何かを努力する訳でもなく前世と変わらず、なるべく目立た無い様に細々と生きた。
将来の夢は?と聞かれたら、俺は漠然とこの世界の外を見て回りたいと答えるぐらいだ。
だが、よりにもよって兄達が出来すぎてしまう為、変に皆から期待され注目を浴びてしまう。
兄達が優秀だからって俺が出来るとは限らないだろ?
むしろ前世だって何に関しても特別出来たわけでもない。
どうせこの世界でも同じだろ?変に期待するだけ無駄だぜ。
ガッカリさせるだけだと思うしね。
俺は前世の記憶が俄かにある為、自己嫌悪に陥いり異世界にきてまで引きこもり君になり、何もして来なかったのだ。と、言うよりもやる気を出せなかった。
だがしかし、今回俺も10の歳になり学校へ通うこととなる為、否が応でも実力を見せる場がでてしまう。
それは‥入学テストだ。
そして現在俺は馬鹿でかいマンモス校、ベルファスト学園の前で母テルマと父ノルスと横並びに佇んでいた。
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