異世界

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「アル。 兄達がたまたま出来すぎた為、皆がお前に変な期待を乗せてしまってはいるが、結果がどうであれ、お前はわたしの息子だ。しっかりと入学テストを頑張ってこい。」 「そうだよアル。 貴方がやる気を見せたくなくて自己嫌悪になっている気持ちは良く分かるよ。 私だって、貴方と同じ立場ならそうなったと思うもの。緊張することないよ、ドーンと、構えてらっしゃい。」 流石は親。わかってらっしゃる。 親を褒めるのは照れ臭いが、この世界に来て唯一良かったと思えるのは家族である。 本当に家族には恵まれた。 他のものにやる気はないが家族が危機にでも会おうものなら何が何でも助けようと本気で心から思えるほどだ。 前世での家族はロクなもんじゃなかったからな‥。 まぁそんな親をもって引き篭もりをする俺もどうかと思うがね。 話は戻って、テストは2種類。 握力計みたいなアイテムに魔力を流し込み、魔力量を測るのと、戦闘実技がどれ程か指導員との対戦。 学科は入学してから習うということで除外されている。 前世では考えられない事だが、この結果でクラス別けをするらしい。 要するに入学テストは現状の実力を計るものらしい。 それにしても魔力量ねぇ。 何度も言うが俺は、何事にもやる気がなく魔法に興味があった訳でも戦闘に興味があった訳でもなかったので、全くの無知なのだ。     
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