第2章 先輩の彼女

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違う違う! 勝手に勘違いしたのは、そっちだって! 「おはよう、斎藤。」 「おはようございます。」 隣に座った間野さんは、いつも通りの清潔スタイル。 そこには、夜中帰ったなんて、微塵も感じさせない完璧さがあった。 「先輩、昨日は家まで送って頂いて、有り難うございました。」 ドキドキしながら、話しかけてみる。 「ああ。よく眠れたか?」 「はい、すぐ寝ちゃいました。」 「そうか。よかった。」 昨日の厳しい間野さんからは、想像できない程の笑顔。 朝から得した。 「先輩は、」 私が話しかけた時だ。 「間野!昨日の一件、どうだった?」 出勤した部長が、横やりで間野さんを呼んだ。 「はい!」 案の定、間野さんは部長の元へ行ってしまって、私と間野さんのおしゃべりは、そこで終わってしまった。 「先輩、カッコいいですよね。」 向かい側の席から、白石さんがニヤニヤしている。
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