1人が本棚に入れています
本棚に追加
「きょうねー、みおちゃんにゆきなげたら、ないちゃった。」
「ええ!?ちゃんとごめんなさいした?」
「ううん。」
「だめでしょ?悪いことした時はちゃんと謝るの!」
「だって…」
「だって…何?」
「だって…だって…。」
「お友達が泣いちゃったなら謝らないとだめ。しかも相手は女の子でしょ?」
「でも…」
「だって、も、でも、も禁止!言いたいことあるならはっきり言って。」
「でも…でも…う…う…」
この二人の会話は毎日聞く。仕事中のラジオみたいなものだ。
かいと君はシクシクと泣き出してしまった。お母さんの気持ちも、かいと君の気持ちもわかる。
かいと君は前からみおちゃんの話ばっかり。
本当はもっと仲良く遊びたいんだよね。もっとみおちゃんに楽しんでほしいんだよね。空回りしてるんだよね。
もう少し大きくなったら分かるかな。
空回りせずにできるかな。
最初のコメントを投稿しよう!