シーン2

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 「きょうねー、みおちゃんにゆきなげたら、ないちゃった。」  「ええ!?ちゃんとごめんなさいした?」  「ううん。」  「だめでしょ?悪いことした時はちゃんと謝るの!」  「だって…」  「だって…何?」  「だって…だって…。」  「お友達が泣いちゃったなら謝らないとだめ。しかも相手は女の子でしょ?」  「でも…」  「だって、も、でも、も禁止!言いたいことあるならはっきり言って。」  「でも…でも…う…う…」    この二人の会話は毎日聞く。仕事中のラジオみたいなものだ。  かいと君はシクシクと泣き出してしまった。お母さんの気持ちも、かいと君の気持ちもわかる。  かいと君は前からみおちゃんの話ばっかり。  本当はもっと仲良く遊びたいんだよね。もっとみおちゃんに楽しんでほしいんだよね。空回りしてるんだよね。  もう少し大きくなったら分かるかな。  空回りせずにできるかな。  
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