あらすじ(目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった)

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あらすじ(目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった)

 まあまあ賢くいいこでかわいいけどちゃめっけあるしなんかなんでも屋の部活やっててでもやっぱり人気者な姫美重(ひめみえ)雪翔(せっしょう)の明るく楽しい毎日にある恋愛物語。  目覚めると、そこは屋外階段の踊り場だった。  小学六年生のある放課後、幼稚園から仲良しの夢野(ゆめの)明史(あきし)がお気に入りだと言った景色を一緒に観に行ったらすぴすぴ寝ちゃった雪翔。  小学校敷地内にある二階建てプレハブ教室の二階に上るための、ちょっと錆びてるけど度々塗り直されてはまだまだ現役な黒い屋外階段がある。ここから見える青くて長い雲梯(うんてい)は一体何人の児童の手にまめをもたらしただろうか。雪翔も被害者の一人である。  中学校に入ると二人は「オールマイティ部」、通称「オーブ」に入部。いわゆるなんでも屋な部活に入った雪翔は学校のみんなに笑顔を振りまいてきたが、物語は三年生の四月、始業式から始まる。  クラス内外問わずいろいろな人物と明るく楽しい毎日が繰り広げられていくが、夏休み前に隣のクラスの同級生から告白をされる。  その告白は断ったが、このことがきっかけで夏のオーブ大会や秋の体育祭や文化祭などを通して明史のことを少しずつ意識していく。  文化祭でオーブを引退し冬になり、冬休みに入ったところで雪翔がひどい風邪をひいてしまう。  明史は家が隣ということもあって看病にやってくるが、寝ている雪翔についキスをしてしまった。雪翔はうとうとしていてはっきりした記憶がなかったが、明史は雪翔にメロメロ。  同じ高校に進むことを決めた二人は、合格発表前日にそれまでの思い出を振り返りながら中学校と小学校を散歩。  小学生のときに屋外階段の踊り場を訪れた際、明史は寝ている雪翔のほっぺたにキスをしたが、今度は二人ともちゃんと起きた状態でキスをする。  二人は無事高校入学を果たした。やっぱり朝から一緒に高校へ登校するのであった。
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