登場人物

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金手波菜(かなではな)  高校一年生。八年前に父の不倫が原因で両親が離婚しており、母に女手一つで育てられていた。両親のことは大好きだったが、両親の離婚後父を毛嫌いする。しかしひょんなことから母の不倫を知り、自分の抱く母親像とは違うと思い母を殺害。さらに、母を抱き起こしたことで返り血などをカバー、実際にはいない犯人像を作り上げて他殺に見せかけようとする。その後は再従兄弟の詩織の家で過ごしていた。母の不倫も寛人から聞いて初めて知ったふりをする。 小霧詩織(こぎりしおり)  高校二年生。波菜の再従兄弟で、比較的近くに住んでいるが波菜とは年に数回会う程度で、違う高校に通っていた。波菜が身を寄せるようになってからは波菜を友達のように思い、犯人捜しにも全面的に協力。しかし波菜の彼氏と話したことで波菜の供述に虚偽があることを知り、問い詰めたところ、襲われそうになる。 金手夢乃(かなでゆめの)  波菜の母。夫の不倫が原因で八年前に離婚し、女手一つで波菜を育てていたが、自分も不倫をしてしまう。不倫相手の木戸は会社の同じフロアの社員で、既婚者だった。それまでは人当たりのいい彼に好感を抱く程度だったが、彼に誘われるうちに不倫関係に発展していく。波菜には残業だと嘘をついて彼と会うこともあり、罪悪感を抱いていた。 後藤良雄(ごとうよしお)  波菜の実の父。八年前に不倫をして離婚し、それ以来隣市にアパートを借りて一人暮らし。愛人とは離婚後に別れている。波菜からは軽蔑されており、夢乃が殺害された後も葬式に出た程度であまり連絡を取っていなかった。警察からは犯人だと疑われている。 木戸寛人(きどひろと)  夢乃の愛人の息子。大学一年生。家庭では夢乃殺害の少し前に不倫が顕在化し、家庭崩壊しつつあった。夢乃が死んだことで元に戻ることを期待していたが父は夢乃を忘れられず蒸発、母は精神的に荒れた。事件後に現場を訪れるが、鉢合わせた波菜たちに驚いて逃げてしまう。以後、度々波菜たちに嫌がらせするようになり、詩織からは犯人ではと睨まれる。
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