主要キャラクター紹介

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【高柳空太(たかやぎ・くうた)】  10歳。地元の弱小少年サッカーチームに所属している活発な少年。口が悪いが、根が小心者なので逆らってはいけない気配を察すると敬語になれる。将来の夢はサッカー選手と口では言っているが、その夢を信じていない。「くうた(食うた)」という名前のせいか食い意地が張っている。学校で流行している恐竜山手線ゲーム(恐竜の名前を順番に挙げ続けるゲーム)では向かう所敵なし。道で石を見つけると、恐竜や昔の動物達の化石がないかと調べてしまう。 【里中千鶴(さとなか・ちづる)】  10歳。空太と同じ少年サッカーチームに所属している。かなりストイックにサッカーの練習をしており、空太よりも遥かに上手いドリブルができる。将来の夢は公務員と言って親を喜ばせているが、内心はサッカー選手になる夢を諦めきれていない。なかなかこどもに恵まれなかった両親が千羽鶴を折って生まれたので千鶴と名づけられた。歳不相応に冷静で無口なので、クラスメイトからは怖がられている(本当は決して人を馬鹿にしている訳ではなく、サッカーの事を考えて上の空になっている時が多いだけ)。細かい事を気にしない空太だけが彼女に気易く 話しかけている。 【アトサキ】  30代前半ごろに見える猫背の男。分厚い眼鏡をかけていて、年季の入った砂色のトレンチコートを来ている。図書館にふらりと立ち寄り、空太に目撃される。昔、地方の図書館に勤めていたが、接客が嫌で逃げ出してしまったらしい。どこか人間離れしており、「食事を取った記憶が7年ほどない」「睡眠なんてもう必要ない」などと謎めいた発言をする。8ミリフィルムのカメラをどこからともなく取り出して、周囲の光景を写すのが仕事と嘯いている。ただし警備員やお巡りさんに見つかってよく口頭注意を受ける。この地域の「不審者注意」のポスターはアトサキをモデルにしているらしい。
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