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布越しの巧みな手技に、股間は瞬く間に膨らんだ。ヴィンセントは首筋から鎖骨、胸元からわき腹へと舐めるように唇を滑らせていき、股間の膨らみを口に含んだ。
「あっ」
布を通してヴィンセントの舌の感触が伝わってくる。軽く食まれただけで、ビクビクと震えが走った。先端から、トロリ、と蜜が先走るのがわかる。羞恥よりも快楽が先行し、たまらずに腰を揺らす。
ヴィンセントはわざと焦らし、もったいぶるように下着をはいだ。
固く屹立したものが恥ずかしそうに天を仰いでいる。初々しさを帯びた青い果実を味わうように、ヴィンセントはゆっくりとタマに口を寄せ、軽く吸った。
それだけで、達してしまいそうになる。
知らずのうちに、シーツを固く握りしめていた。
そうして際限まで追い詰められていく様子を愉しんでいるのか、ヴィンセントは茎には一切触れず、舌で根元を弄び、タマを唾液でたっぷりと濡らした。
「うぅっ……ヴィン、セント…………そこばかり、やめ」
「ここだけでは満足しないか」
タマの裏側を舐め、そのまま下に這わせていくと、晃一の腰が大きく跳ねた。
「ヴィンセントっ、そこはダメだッ!」
強烈すぎる刺激だったのだろう。股間が一気に膨れ上がった。晃一は戸惑いを隠せないようだった。
「そうだな。まだ、達するのは早い」
狙いを変え、茎に唇を落とす。
「まだ、ここを愛していない」
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