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自分の体内に晃一が入ってくる。全身を支配されていく感覚に恍惚となった。
ヴィンセントの中に誘い込まれた晃一は、魂ごと吸い取られそうな心地だった。深く埋め込まれていくたびに、ヴィンセントをありありと感じ、陶然となる。そのまま一つになって、溶け合ってしまいそうだ。
ヴィンセントがすっぽりと晃一を全て包み込むと、二人は感嘆の息をついた。
「コーイチ……いいか?」
頷くと、ヴィンセントは緩やかに動き出した。上下に、前後に、浅く深く、時に激しく体が悦ぶままに腰を振った。
晃一はその動きに翻弄された。きゅう、と締め付けられると、さらに奥まで突き上げたい衝動に駆られた。
下から見上げるヴィンセントの乱れる姿は壮絶に淫靡だった。浴衣の胸元から覗く白い肌は薄紅に染まり、淡い乳首がぷっくりと立っている。裾から見え隠れする花芯は蜜を溢れさせているようだった。
「気持ち、いいのか……ヴィンセント」
「あっ、はぁっ……いいぞ、コーイチ……体の内から、んんぅっ……蕩けて、いきそ……ぁあ」
ヴィンセントは白い咽喉を仰け反らせた。我慢できず、晃一は体を起こした。その反動で、より深く押し込まれた。
「あ、ああぁっ!」
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