エトワル~夏の夜空に煌めく星は~

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「あぁぁっ! いいっ、コーイチ、もっとそうやって……うぅんっ」  淫猥な喘ぎで求められ、晃一の雄芯はさらに勢いづいた。 「ヴィンセント、もぅ……」 「……限界か?」  晃一はこくこくと頷いた。  もっとヴィンセントと触れ合い、感じていたい。けれど、膨れ上がった熱が爆発しそうで晃一を苛む。このままでは脳髄が焼ききれてしまいそうだ。 「私も、達したい……お前と一緒に」  ヴィンセントは自分の手で花芯を握り込んだ。晃一に突かれながら扱く様はひどく凄艶で、晃一の脳天を直撃した。 「あぁっ、ヴィンセント……もう出るっ」 「コーイチ、はぁ……出すと、いい……私の中に」  二人は共に高みを目指した。  雄芯を深く差し込む。ヴィンセントの体が一瞬硬直する。内側で暴れていた熱が一斉にドクドクと噴出し、ヴィンセントの中を白く汚した。同時に、ヴィンセントの体にも彼の精液が飛び散った。  一度目よりも強烈な解放感に、宇宙空間に投げ出されたようだった。浮遊しながら、ゆっくりと下降していく。周囲には煌めく星。 「コーイチ」  ヴィンセントが手を伸ばしてきた。誘われるままヴィンセントの上に倒れこみ、抱きしめる。ヴィンセントの腕が背中に回された。  そうしていると、広い宇宙で二人きりになった気分に襲われた。     
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