エトワル~夏の夜空に煌めく星は~

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「ならばそのときは盛大に出迎えてやろう」  ヴィンセントが晃一に向かって微笑みかけた。  祖父が戻ってきても、『星屑散りて』を手放すこともヴィンセントと別れることもない。  共に在ろうと誓ったのだから。 「ああ、そうしよう」  晃一は満面の笑みを浮かべて答えた。  店の中に迷い込んだトンボが二人の頭上をくるりと一周し、一足早く秋の訪れを告げていった。
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